宮司の挨拶

鴨のお稲荷さんについて

R6-01-28 / 281話

ようやく、正月の祭事は、すべてご奉仕いたしました。

これからは、初午祭と節分神事です。

なぜ下鴨神社にお稲荷さんが祀られているのか、とよくお尋ねがあります。たしかに不思議です。

しかし、歴史的にみれば当然と言えば当然とうけとめています。

と言うのも、鴨氏二十二系統のうちある一系統が秦氏と深い関係をもっていたからです。

『風土記 山背国逸文』をみても、「鴨伝承」を伝えています。

「三身三所の神」のことです。三身三所の神は、秦氏の伝承として伝わっていたとして、『風土記 山背国逸文』に引用されたと、言うのです。

しかしながら、賀茂建角身命、その妻・伊賀古夜日売命、その子・玉依日売命(玉依媛命)の伝承と伝えられているのみで資料や国史に登場はみられず、そうなのか、とうなずくのみです。

今年は、都合で二月十二日の日曜日に御齋行いたします。

節分は、例年の通り新暦の二月三日、節の別れに御齋行いたします。