宮司の挨拶

賀茂いつきのみや顕彰会設立

R5-11-07 / 279話

やっとのことで、長年の念願であった賀茂斎王宮さんの顕彰ができることになりました。

平安時代の初め、嵯峨天皇の皇女である初代斎王の有智子内親王(うちこないしんのう)は、漢詩をよくされています。

なかには糺の森の詩も遺されています。

以来、鎌倉時代の後鳥羽天皇の皇女礼子内親王(いやこないしんのう)まで、約四百年間、三十五代にわたって、代々の賀茂齋王宮は、芸術に才能をきわめられ女性の文芸サロンを築かれていました。

下鴨神社境内には、代々の斎王宮の神霊をお祀りしている神社が鎮座しております。

今回、第三十四回式年遷宮に際し新しいお社に建て替えられました。

これをきっかけにして、歴代、斎王宮を顕彰する女性たちの記念として芸能、文芸、藝術、学術などを集合したサロンの設立を希望いたしましたところ、各界の代表の方々がお集まりいただき、実現することが出来ました。

これは、歴史的な喜びと思います。市民の皆様のお力で、しっかりとお育ていただきたいと存じます。

今年、十二月の初めに記念の設立総会を催し、発足を予定しております。

詳細等は、新聞等で告知の予定です。設立総会には、ぜひご参加ください。