下鴨神社 宮司
新木 直人あらき なおと
賀茂御祖神社(下鴨神社)宮司。昭和12年、賀茂御祖神社職舎にて生まれる。京都市伝統行事伝承者。京都市伝統芸能功労者。全国賀茂社連合副理事長、社会福祉法人迦陵園後援会長、京都創生100人委員会委員、葵祭行列協賛会理事、他多数の役職を務める。
H29-01-26 / 207話
『三代実録』元慶三年(八七九)九月二十五日のくだりに、この夜、鴨川の辛橋に火災があり大半が焼ける、と記録されています。この辛橋とは、唐橋のことです。平安時代の資料『西宮記』に、天慶二年(九三九)四月十四日の賀茂祭は、終日大雨だった。第十三代・賀茂斎王・韶子内親王(し?…
H29-01-16 / 206話
先の本欄で、賀茂斎院歴代斎王神霊社の御再興のことを書きました。第三十四回・式年遷宮事業の継続事業について引き続き記します。 新年早々、取り組みたい事業です。どの順序で進めるかは、学術顧問の先生をはじめ関係者のご意見のもとに進めたいと存じます。どうぞ、本年も宜しくご?…
H29-01-07 / 205話
新年の元日は、穏やかに明けました。何年ぶりかの雪のないお正月でした。酉年は、バタバタと目まぐるしく、慌ただしい年だと、世の人は言い習わしていますが、元日の様子からみて平穏な明るい年が期待出来るのではないかと思います。 元日の新年のご挨拶の中で、この一年の覚悟を述べま…
H29-01-01 / 204話
旧年は、第三十四回・式年遷宮後一年大祭に続いて、 天皇・皇后両陛下の行幸啓御親齋。奉祝行事「糺の森・光の祭典」等々、多忙な一年でした。 崇敬者の皆さま、市民の皆さまには、大変お世話になりまた、御清援の程、あつく御禮申し上げます。 無事に、伝統の式年遷宮を御奉仕申?…
H28-11-14 / 203話
鴨社資料館・秀穂舎(しゅうすいしゃ)が開館して一カ月となります。ちょうど本年は、鴨長明が建保四年(一二一六)閏六月八日、六十二歳で没して八百年になります。 『方丈記』を記して四年目でした。その間にも『無名抄』を著しています。『発心集』については、諸説があります。『方?…