下鴨神社 宮司
新木 直人あらき なおと
賀茂御祖神社(下鴨神社)宮司。昭和12年、賀茂御祖神社職舎にて生まれる。京都市伝統行事伝承者。京都市伝統芸能功労者。全国賀茂社連合副理事長、社会福祉法人迦陵園後援会長、京都創生100人委員会委員、葵祭行列協賛会理事、他多数の役職を務める。
R6-01-28 / 281話
ようやく、正月の祭事は、すべてご奉仕いたしました。 これからは、初午祭と節分神事です。 なぜ下鴨神社にお稲荷さんが祀られているのか、とよくお尋ねがあります。たしかに不思議です。 しかし、歴史的にみれば当然と言えば当然とうけとめています。 と言うのも、鴨氏二十二系統の?…
R6-01-03 / 280話
明けましておめでとうございます 本年も宜しくお願い申し上げます 新年の歳旦祭も無事ご奉仕いたしました 歳旦祭とは奉幣、祝詞、献幣、祝詞、神酒、祝詞、若水、神饌、祝詞、朝御料、祝詞、夕御料、祝詞の神事、祭事の総称です。 例年四時間は、要する祭事です。 その間、何度座った?…
R5-11-07 / 279話
やっとのことで、長年の念願であった賀茂斎王宮さんの顕彰ができることになりました。 平安時代の初め、嵯峨天皇の皇女である初代斎王の有智子内親王(うちこないしんのう)は、漢詩をよくされています。 なかには糺の森の詩も遺されています。 以来、鎌倉時代の後鳥羽天皇の皇女礼子…
R5-08-26 / 278話
誰の事か、と言えば、吉田 和生画伯のことです。 糺の森を四季ごとに訪ねられて五十年。「土日曜日に糺の森で先生に遇わなかった日はありません。」と近隣の住民は語っています。 平日は学校の美術の先生だったそうです。 今、想うと、三十号・四十号、時には百号と、大きなキャンバ?…
R5-05-06 / 277話
後西天皇宸翰 題しらず ちはやぶるかものう月になりにけり いざうちむれてあふひかざさむ この和歌は『新勅撰和歌集』巻第三夏歌 一四一番 『歌枕名寄』巻第一 賀茂篇 六九番 からです。ちょうど、いま時分のお歌です。お歌の意は、「賀茂神社の葵のお祭の四月になった さ?…