賀茂いつきのみや顕彰会 会長
竹下 景子
たけした けいこ
賀茂いつきのみや 顕彰会
斎王とも呼ばれた賀茂いつきのみや。
平安時代から鎌倉時代まで35代にわたり、 下鴨神社、上賀茂神社の祭祀に奉仕し、 その御所である賀茂斎院は、一大文化サロンとして、 歌会などの文化を育みました。
歴代斎王をお祀りする下鴨神社では、 斎王たちが紡ぎ上げた日本の美しい文化や伝統を次代へとつないでいくため 「賀茂いつきのみや顕彰会」を設立いたしました。
平成31年(2019)にラグビーワールドカップが日本で開催されることになりました。その組み合わせ抽選会を2年前に行いますが、それはアイルランドかイングランドで行うのが慣例です。しかし、私は折角なら抽選会も日本でしてほしいと申し出たところ、今回初めて前例を破って日本の、しかも京都での抽選会が実現。
平成29年5月10日、京都迎賓館での抽選会の前に、世界遺産である下鴨神社での蹴鞠をご覧いただき、日本の古き球技と日本の文化をご紹介できたこと、さらに下鴨神社糺の森は、関西ラグビーの「第一蹴の地」であることを世界のラガーマンに伝えることができました。
同年の秋には、その「第一蹴の地」を見守るようにラグビーの神「神魂命」を祀る「さわた社」が再興され、その遷座祭が厳かに行われました。
このたび、この「第一蹴の地」の歴史と伝統を顕彰するとともに、日本のラグビー界の発展と向上を願い、ラグビーを通じた鎮守の森における健全育成を推進するため「世界遺産下鴨神社ラグビー第一蹴の地顕彰会」が発足しました。
当会が実施する事業はラグビー界全体を盛り上げるとともに、青少年が神社を通じて日本の伝統文化を正しく理解することにより、将来のラグビー界、また日本文化の発展にも繋がるものと確信しています。どうぞ皆さま方のご理解ご支援をお願い申し上げます。