節分は、二月三日、とばかり思っている人は多いでしょう。なぜ、今年は、二日なのか、とお思いの方もおいでになることとおもいます。
前の例は、明治三十年までさかのぼってのこと、一二四年ぶりのようです。そうか、と思えば令和六年にまた二日になるというのです。不思議なことです。ちなみに今年の初午祭は三日となるようです。
節分は、暦のうえの問題で旧暦(太陰太陽暦のこと)の時代、日本の季節、春夏秋冬の四つの季節を暦のうえに表しているのは、立春、立夏、立秋、立冬としています。したがって、節分は、一年間に四回あります。それゆえ、春から夏にわたる前日も節分、と呼んでいます。
その節分の日は、御祓いの日です。過ぎ去った節の日々に感謝し、次ぎに来る新しい節も無事息災であるように、と願いをこめ御祓いをします。下鴨神社の場合、今年の春の節分二月二日の御祓いは、梓弓(あずさゆみ)の弦をとどろかせて御祓いします。立夏の節分五月四日は、夏の衣に更えるお祭をして、人形(ひとがた)を御手洗川に流し御祓いをします。立秋の節分八月六日は、裸男が齋矢(いみや)をうばいあって御祓いをします。立冬の節分には、庭火(にわび)を焚き御祓いをします。春と秋は、弓矢によって、夏と冬は、水と火によって解除(げじょ)(鴨神道の言う御祓いのこと)することが永年の伝統です。
地球が太陽を一周するのに三六五日と六時間弱かかることは、よく知られています。計算のうえでは、四周すると一日と少し余り二月二十九日をもうけて閏年(うるうどし)とし、季節と暦があうように仕組まれましたが、それでも四十五分ほど余り、四百年間に閏年を三回減らして合わせることになっているのでこのようなことになるようです。ですから、今後も閏年の翌年の節分から二月二日となる年が続くようです。
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