下鴨神社 宮司
新木 直人あらき なおと
賀茂御祖神社(下鴨神社)宮司。昭和12年、賀茂御祖神社職舎にて生まれる。京都市伝統行事伝承者。京都市伝統芸能功労者。全国賀茂社連合副理事長、社会福祉法人迦陵園後援会長、京都創生100人委員会委員、葵祭行列協賛会理事、他多数の役職を務める。
R1-07-26 / 247話
流れゆく形代の名のをみなかな 虚子 昭和十四年(1939)、高浜虚子は、初夏の糺の森を俳句仲間と散策したのち、御蔭祭を拝観した。 みあれの日檜垣の宿に立寄りつ 子角 その後、十五日の葵祭も拝観している。 夏草の糺の森や賀茂祭 虚子 また、八月六日の立?…
R1-07-06 / 246話
先日、今上陛下の大嘗祭(だいじょうさい)に関して悠紀殿(ゆきでん)・主基殿(すきでん)の御祭に御供えする新穀を作る田圃をきめるため亀卜(きぼく)(古い時代の卜いの方法。亀の甲を焼いて出来た裂け目によって物事を決める)がおこなわれ主基殿の御祭の御供えを耕作する田は、京都府ときめ?…
R1-04-19 / 245話
日照りにも 涸れずとぞ聞く 神垣の 御手洗川は 細くみゆれど 嘉永六年(1854)(安政元年)四月六日、京洛の大火により内裏が類焼しました。 明治天皇の幼名・祐宮、御歳二歳のときでした。孝明天皇をはじめ皇族の方々は、一時的に当神社の?…
R1-03-14 / 244話
最近は、骨董品とか、古画など、古い物ブームです。何かと言えば話題によくあがっています。そういうわけでもないのですが、実は、江戸時代末の当神社の社家の一人で歌人でもある梨木祐為の詠んだ和歌の懐紙の軸を資料として、事情があり購入しました。 梨木祐為は、どちらかと言えば?…
R1-02-11 / 243話
下鴨神社で人形の御祓いがおこなわれるのは、立秋の前夜の夏越神事が詩歌に謳われたり、絵画に描かれたり、とよく知られています。しかしながら人形の御祓いの神事がおこなわれるのは、立秋の前夜だけではありません。一年に立春、立夏、立冬の四回ある節分には、かならずおこなわれる?…