下鴨神社 宮司
新木 直人あらき なおと
賀茂御祖神社(下鴨神社)宮司。昭和12年、賀茂御祖神社職舎にて生まれる。京都市伝統行事伝承者。京都市伝統芸能功労者。全国賀茂社連合副理事長、社会福祉法人迦陵園後援会長、京都創生100人委員会委員、葵祭行列協賛会理事、他多数の役職を務める。
R5-05-06 / 277話
後西天皇宸翰 題しらず ちはやぶるかものう月になりにけり いざうちむれてあふひかざさむ この和歌は『新勅撰和歌集』巻第三夏歌 一四一番 『歌枕名寄』巻第一 賀茂篇 六九番 からです。ちょうど、いま時分のお歌です。お歌の意は、「賀茂神社の葵のお祭の四月になった さ?…
R5-02-21 / 276話
今年の賀茂御祖神社のカレンダーは、彫刻家 晝間氏の彫像「八咫烏」を挿絵にしました。 と言うのも昨秋は、サッカー・ワールドカップで日本チームの活躍が国内を大いに沸かせました。今なお話題ふっとうです。そのせいか、ヤタガラスに接する機会が多方面でありました。 日本サッ?…
R5-01-01 / 275話
あけまして おめでとうございます 旧年中はなにかとお世話になり ありがとうございました 本年も宜しくお願い申し上げます 本年、四月十三日は、第三十五回 式年遷宮御齋行出発の日になります 式年遷宮元年の歳です 次回の御遷宮は令和十八年四月十三日です 二年前が假遷宮です 崇神…
R4-11-06 / 274話
―神さんの声を聞きに行く参道 宮司 新木 直人 またまた、間があいてしまいましたが、今回も前回の続きです。カラスのナワテ、とは、糺(ただす)の森の木々の間を縫うように、縄のような細く長く曲がりくねった小径。まるで、人生のような参…
R4-08-09 / 273話
またまた、ご無沙汰しました。この時期、賀茂御祖神社は、依然として江戸時代以前の行政を明治の初めの改正にもかかわらず維持してきたので六月が年度の締めくくり、七月から新年度です。ところが、祭儀、神事は、これまた季節のまま、暦が変わっても旧暦のまま。従って、すぐみたらし?…