宮司挨拶

仙台の賀茂神社へお参りしてきました
下鴨神社の分霊社は、昭和十二年、当時の内務省の調べでは、一一八六社のうち宮城県内に、五十八社の賀茂神社がお祀りされていたと、記録されています。
下鴨神社の分霊神社は、奈良時代から始まり、平安時代に最も多く全国各地に分霊されました。賀茂神社あるいは、鴨神社、加茂神社として今日も土地の氏子の皆様によって手厚くお祭りされています。
当初は、まず下鴨神社の社領が制定され、その領域内に分霊神社が創設されるという制度でした。鎌倉時代以降は、幕府あるいは、その地方を統治した執権や管領から御厨が奉納され分霊社が創祀された賀茂神社あるいは、その地方の信仰者の勧進によって創祀された賀茂神社と、時代の流れによって分霊の様子が異なります。
先日、お参りしました賀茂神社は、仙台市泉区古内糺にお祀りされ、現在は、宮城県指定重要文化財となっています。三,四年ほど前にもお参りさせていただきました。今回は、二度目になります。
元もと、只州宮(ただすのみや)と称し塩釜神社にお祀りせられていました。伊達政宗公の信仰がことに厚かったと伝えられています。なかでも、四代藩主・綱村公は、元禄八年、現在の地・古内にお移しされ更に篤くお祀りせられました。そのときに上賀茂神社も勧進され、親子の神さまをお祀りされるようになりました。
現在のご社頭は、長い参道の奥まったところに、ご本宮が二殿あり、東の宮に下鴨神社御祭神・玉依媛命。西の宮に上賀茂神社御祭神・別雷命がお祀りされています。ご本宮は、二殿、左右、東西に並び、朱塗りのご社殿は、まことに古風な様式が伝えられており、重々しいくも京の都の優雅な趣を感じました。境内は、縣指定の天然記念物の古木におおわれ森厳な気配でした。
ご社頭で「ご参拝の栞」をいただきました。拝見しますと、宮城県指定無形民俗文化財「鹿踊り」と「剣舞」が伝えられているとのことです。



