下鴨神社 宮司
新木 直人あらき なおと
賀茂御祖神社(下鴨神社)宮司。昭和12年、賀茂御祖神社職舎にて生まれる。京都市伝統行事伝承者。京都市伝統芸能功労者。全国賀茂社連合副理事長、社会福祉法人迦陵園後援会長、京都創生100人委員会委員、葵祭行列協賛会理事、他多数の役職を務める。
R3-03-22 / 262話
鴨神道に関する資料については、今日まで機会あるごとに本欄にても紹介してきましたがまた、纏めて少し述べることとします。 鴨神道は、「からすつたえのしんとう」とも呼ばれておりあるいは、「賀茂建角身尊の御教」(かもたけつぬみのみことのおしえ)と称して全国社領の人々に本宮の?…
R3-03-01 / 261話
―賀茂社旧記 鴨御祖社神殿等事 次第不同、具見社記 鴨神事次第 「賀茂社旧記」と称する資料は、他にも見うけられます。と云うのも氏人が家ごとに記録したものを後の時代に自家の記として纏め「旧記」としたからです。 例えば、標記の「賀茂社旧記」…
R3-02-15 / 260話
御文庫が完成しました。平成三十年の大阪北部地震により損壊した御文庫の再建です。この事業は急遽、第三十四回・式年遷宮事業へ追加して復旧工事をすすめてきました。 『小右記』という平安時代のお公家さん藤原実資の日記、天元五年(九八二)四月二十五日のくだりに「御社政所」?…
R3-02-02 / 259話
今回も、鴨神道のなかで基本となっている資料を読んでみたいと思います。 はたして、この資料の表題を何と読めばよいのか。内容は、口伝として伝わってきた事柄を江戸時代に筆記されたと思われます。江戸後期の官制禰宜泉亭俊永の「聞書」と称する手書きの留めには、「サクガ」とカ?…
R3-01-24 / 258話
節分は、二月三日、とばかり思っている人は多いでしょう。なぜ、今年は、二日なのか、とお思いの方もおいでになることとおもいます。 前の例は、明治三十年までさかのぼってのこと、一二四年ぶりのようです。そうか、と思えば令和六年にまた二日になるというのです。不思議なことです?…