下鴨神社 宮司
新木 直人あらき なおと
賀茂御祖神社(下鴨神社)宮司。昭和12年、賀茂御祖神社職舎にて生まれる。京都市伝統行事伝承者。京都市伝統芸能功労者。全国賀茂社連合副理事長、社会福祉法人迦陵園後援会長、京都創生100人委員会委員、葵祭行列協賛会理事、他多数の役職を務める。
R3-06-30 / 267話
鴨の祭の申の日、みあれ引く 永観元年(九八三) 源 順 わが引かむ みあれにつけて 祈ること なるなる鈴も なず聞こゆなり 『三十六歌仙伝』 頭書の和歌は、平安時代の歌人の源 順(みなもとのしたがう)の歌です。当時の御蔭祭は、葵祭の一環と…
R3-06-03 / 266話
今年も新型コロナという疫病の蔓延防止のため、五月三日の流鏑馬神事、十二日の御蔭祭の切芝神事(きりしばしんじ)と、十五日の葵祭の「社頭の儀」の東游(あずまあそび)、走馬の儀は、略されました。 このうち、略儀となった御蔭祭の切芝神事の東游と還立(かんりゅう)の儀の三台?…
R3-05-14 / 265話
今年の葵祭の行列は、新型コロナの蔓延防止のため、中止となりました。二年続きです。それにつれ前儀、後儀も祭儀のみおこなうこととなりました。 この欄では、葵祭の儀式の原点とも云うべき五月三日に糺の森の馬塲でおこなわれる賀茂祭騎射神事について述べておきましょう。 『続日…
R3-04-28 / 264話
日本書紀神代巻 二冊 神龍院梵舜筆 賀茂御祖神社所蔵 神代巻 嘉禎二年 下、鴨脚本、重要文化財 國學院大學所蔵 日本書紀神代巻 上下 梨木祐之稿本 賀茂御祖神社所蔵 今回は、古典の日にちなみ『日本書紀』が発刊されて一千三百年になるとのことで『日…
R3-04-14 / 263話
鴨縣古典研究会 昭和十二年五月一日、第三十一回・式年遷宮がおこなわれました。記念して京都国立博物館において「賀茂御祖神社展」や神社においても「神社資料展」が開催されました。 そのため昭和十二年十二月三十日に「鴨縣古典研究会」なるものが結成されました。 その背景をみ?…